35歳になりました
抜けてねぇんだ…下っ端根性が…!!
「昔憧れていた上司の年齢に自分がなっている」という事実に気がついたとき、私は愕然としました。 自分としては昔からなんにも変わっちゃいなくて、心の中はまだまだ下っ端根性が抜けていないのです。自分でなにかしようとする気がなくて、いつも仕事が降ってくるのを待っている気がします。それでいて自分は何かができる気でいます。
確か26歳くらいのときにプログラマーとしてキャリアを開始したはずですが、あの頃から一体何が変わったというのでしょうか。
確かにプライベートでの変化は激しかったです。 結婚、第一子誕生、第二子誕生、等々。おおよそ26歳の時に想像していなかった状況に今いるでしょう。 本当に恵まれた人生です。
では仕事面ではどうでしょうか。 3回の転職を経ても、"上司"みたいな役所についたことはないし、誰も育成したことも誰も率いたこともありません。 単に転職が多いからか、「あいつには向いてなさそうだから任せられない」と思われているからかわかりませんが、とにかくそういう経験は今までありません。
今でもまだ、26歳のニュービーのときのままなのです。
今日で35歳になりました。
こんな感じでいわゆる定年ってことになるんでしょう
35歳と言えば定年説です。自分もそんな歳になってしまったのか。本当に信じられない。。。
今さら「35歳定年説なんてない!現役バリバリだぜ!」みたいな事を言う気はありません。ありませんが、いま現状コードは書いています。
しかしながら、まあこんだけやっていれば仕事をどう進めればいいか大体分かるし、技術的に全体像はつかめているので大体必要なことも分かります。
大体どういう問題が起こりそうで、じゃあ先にどういう手を打っておけばいいのか選択肢もだいたい浮かびます。うまくいったりいかなかったりするけど。
そんなことをやっていると、明らかに一人では手が足りないので、人の手を借りるしかありません。
ある程度大雑把に問題を切り取って、残りの仕上げを別の人にお願いします。
仕様の議論でも「技術的に可能か」みたいな視点を求められるので、頻繁にミーティングにも参加します。
そうこうしているうちに、コードを書くところにまでたどり着くことができず、ついにはコードを書く部分も別の人にお願いする。こんな感じでいわゆる定年ってことになるんでしょう。
っていうか、なりかけてる。
何に手を貸すか
私は恵まれた境遇にあるので、この先のことは自分で選択することができます。
ひたすらコードを書くことも望めばやれるだろうし、それ以外をやることもできるでしょう。
昔であれば迷わず前者を選んでいたと思いますが、最近は後者でも結構いいかもなと思い始めています。
Front-End Study #5が面白かったので乗っかるのですが、
「問題」「解決策」「設計」があるとして、更にその先もあると思うんです。「何がしたいか」とか。
「何がしたいか」「問題」「解決策」あたりで自分がやれることがあるのならやってみたい。そんな人生もいいかなと思えてきました。
自分ひとりの力なんてちっぽけなので、世界をどうこうできるとは思ってません。でも、世の中の困りごとのうち「何に手を貸すか」を選ぶことができます。こんな当たり前のことに気がついたのは結構最近です。これが私の35歳の現実です。まだまだ下っ端根性が抜けてません。
数年後、自分が同じようなことを言ってるかはわかりませんが、これが35歳の私の現実です。
微力ながら、自分が手を貸せる何かを模索していければと思います。